真実を。



「汚れてるから」



「汚れてる?」



「そう。汚れてます。身も心もべたべたに汚れちゃってる」



「……」



「だから、あたしなんてどうなったっていいんです。これ以上汚されることもないしぃ」



自分でいってて
惨めだった。



だけど
それ以上惨めなのは、
それを慰められること。



「なにをいってんだよ。自分のことをそんなふうに」



「いいじゃん。自分のことなんだからさぁ」



「自分のことだからこそ大切にしろよ」



「あ~、なんかウザいんですけど、他人はほっとけっていうか~……」



「バカ野郎!」



たけるが怒鳴った。



いきなり怒鳴られた。



これには
ビックリ。




てか、あたしはキレた。



なんで、
お前に怒鳴れなきゃいけねんだよ!



てか、
たったいま
お礼いったり
謝ったりしたくせによぉ!!