インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

「そんなぁ、ひとつもふたつもみっつも変わんないって、どんどんいえばいいじゃんさぁ……」



ほんと、
どこまで偉いんだか、
あたし~……



「それにこないだ、レイちゃんに注意されたから」



ひかりが
ちょっといいにくそうに続けた。



あれが
やっぱり効いてたんだ。



だよね、
あんなふうにいわれたら、
もう悩みを打ち明けるどころじゃないよね……



「あぁ……あれはさぁ、なんていうかさぁ、あたしもちょっと言い過ぎたよ……」



謝るなら
いまだと思った。



心の中で何度も練習した
その言葉をようやく絞り出すことができた。




「ごめん」



「ううん。わたしが悪いんです」



「いや、あれはあたしのほうが悪いよ。ずっと気になってたんだ。謝らなきゃって」



「いいえ、そんなことないですよ」



「ほんと、ごめん。反省してる」