たとえば、
匿名の電話が
かかってきたとか…



あるいは
手紙、
メール、
怪文書……



その動機はおそらく、
あたしを快く思わない
だれかがあたしを陥れるため……



そして、
そいつが真犯人だ!



てか、
ちょ~ムカつくんですけど。



ああ、
もうこうなったら、
いっそ……



椅子を蹴飛ばして
立ちあがって叫ぶ。



「そんなに疑うんなら、こっちからこんなとこ辞めてやるよ!」



そういいそうになるのを
必死にこらえてたずねる。



「だれかが、あたしが犯人だっていってんですかぁ?」



「いやあ、そういうわけじゃないよ」



ふたりいる男。



その片方が
目を泳がせながら否定した。



ビンゴ。



あたしの妄想力も
捨てたもんじゃない。



そして
あたしは決意した。



犯人探し。



捕まえて、
フルボコにしてやる!!