インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

これでようやく眠れる。



そう思ったら、
また話しかけてきた。



「あの~レイちゃんの夢はなんですか?」



「なんだよ、またいきなり…」



「夢とかありますか?将来やってみたこととか?」



「はぁ~、夢ねぇ……そんなもん持つだけムダっしょ」



「そんなことないですよ~、夢を持つと、毎日がもっと生き生きとしてきますよ」



「なんだよ、えらそ~に。そういうおま……ううんっ……ひかりの夢ってなんだよ?」



「あたしの夢はぁ……ありますよ」



「だから、それを聞いてんの」



「それはですね……」



もったいぶっちゃってさぁ、はやくいえっての。



「好きな人とずっと一緒にいることです」



真っ暗で
顔も見えないけど、
ひかりが恥ずかしそうにしてるのがわかった。



てか、よっぽどすごいことなんだとちょっと期待してたら、

これだよ、まったくぅ……