ひかりが
真顔で止めにはいる。



「な~んてね。冗談だよ」



笑っていったつもりだけど、自分でも顔が強張ってるのがわかった。



「冗談ですか……よかった……でも、目が本気でしたよ……」



ひかりがとりあえず
ほっとした様子で
ウーロン茶を飲み干すと
テレビをつけた。



ベッドにもたれかかり、足を伸ばし、大きく伸びをして、大欠伸まで……



もう完全に
くつろいじゃってる。



まるで自分ち。




あたしはひとり
ベランダに出た。



少し興奮したせいか
タバコが吸いたくなった。



火をつけて、
大きく吸い込み
吐き出す。



たまに吸う、
この一本がたまらないんだよね。



吸う本数は減らせても
禁煙はできそうもないかな……



しばらくすると、
ひかりもベランダに出てきた。



タバコをやめるように注意されるかと思ったらとんでもないことをいいだした。



「タバコってそんなに美味しいんですか?」