インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

「そうですよ。じゃあ、今度からそうしますね」



「こらっ、調子に乗るな」



あたしが右手でグーを作ると、ひかりがぺろっと舌をだして謝った。





ひかりを招じ入れると、ウーロン茶を出した。



「いただきます」



しかし
なんかあったのかな……



ひかりがコップをテーブルに置くのを待ってきいた。



「で、どうした?」



「それが興奮しちゃって、ぜんぜん眠れなくて」



そういうわりには、
目がとろんとしてるひかり。



お子さまは
もう寝る時間でしょ。



そういいそうになってやめた。



お嬢さまくらいならいざ知らす、冗談でも子供扱いはされたくないはず。



「ごめん。あたしのせいだね」



「いえ~、いいんです。なかなか体験できないことさせてもらったし」



「それ嫌味?」



「とんでもない。レイちゃんて、やっぱりすごいなって思いました」



「すごい?あたしが?」