「よしっ、あと一つね。」 気づけばもう外はオレンジ色に染まっていた。 スケッチブックを一枚捲る音がする。 「どういうポーズ?」 「んと、体育座りじゃなくて、…えーっと、」 麻友ちゃんが近づいてくる。 「座って足立てて、片足伸ばして、」 (あ、やばい。) 動かすために触れられたところが凄く熱い。 「ま、ゆちゃ…」 どうしよう、胸がおかしいよ。無自覚でやってるんだからタチが悪い。 「で、顔少し上げて―――」 目が合ったときには、もう目頭が熱かった。