『うわーん、ままどこー!』



『きょうかちゃんおちついて!』



『ままとはぐれちゃったー!』





『ぐすっ…』



『きょうかちゃん、きょうかちゃん。』




はいっと渡されたのは、ピンク色のわたあめ。




『これたべて、いっしょにさがそう?』



『…うんっ!』



『ぼくははなれないから。』





(懐かしいなぁ…)



少ないお金を出して買ってくれた苺味のわたあめは。


私の一生の宝物になった。