「よいせっ、と。」 二箱あったうちの一つを持つと、叶夏がにこっと笑う。 (そういうとこが可愛いんだって…) 「んじゃ、れっつらごー!」 おー!って腕を上げる叶夏につられて俺も腕を上げる。 ほんっと、元気だよなこいつ。他の女子と違い過ぎる。 ポジティブで、思い立ったらすぐ行動!で。 「どこに行けばいい?」 「んー、職員室?」 「なんで疑問形なんだよ。」 やっぱり、もう告白しよう。 叶夏だから俺はこんな笑えるんだから。