聞けばライバルがたくさんいるとか何とか。



俺も早く告白しないとな…






「海星ー、ちょっと手伝って!」



「うあ!?」




突然目の前に来た叶夏にどぎまぎする。



びっくりさせんなよ、ただでさえドキドキで心臓弱ってるんだから。





「…で、なに。」



「先生に頼まれたから、手伝って?」




両手で持ったダンボールを重そうに持ち上げた。





なんでわざわざ俺…男子なんてさっき話してた奴とかいるのに。



昔から叶夏は俺に頼ってばかりなんだよな。そこが可愛いけど。




少しの沈黙の後、俺は「わかった。」と笑みを浮かべた。