俺とぶつかってしまった女の子。
それと佐伯が被って、今混乱してるんだ。
だから、唐突もないのは許して欲しい。
「あー、あー…あいつかー」
「やっぱ知ってるの?」
「何から話せばいいかなー。あのな、俺兄ちゃんから頼まれたことがあったわけ。」
「うん?それで?」
俺が知りたいのはそのことじゃない。前置きなんだろうなと仕方なく話を聞く。
「おまっ…真っ直ぐな眼差しで見んな!…で、写真渡されたの。」
ほい、と渡される一枚の写真。
背景はこの学校のようで、それをバックに映る一人の女の子。
――この子。
びっくりした。

