翌日の早朝。



早くに目が醒めてしまい、仕方なく学校へ向かった。





「あっ、颯斗。今日早くね?」



「…海星?」




それはこっちの台詞なんだけど。いつも俺より遅いのに…



おっす、と手を軽く挙げられて、俺も同じように返した。






「どしたの?」



「お前こそ。俺は生徒会の仕事。」



「俺は…」




佐伯のことで悩んでたなんて言えない。




だって海星からかいそうだし…そういえば。




「海星さ、あの女の子のことなんか知ってたよな。」




突然の俺の言葉に、海星は目を丸くした。