「はーやーとー!はーやーくー!」



「ちょっと、待って…」




そんなに急がなくてもまだ時間はあるんだから…



忘れ物がないようにと、机の中を覗いた。




「よしっ」



今日も怒られなくて済みそうだ、と顔を上げたら。





「早くって言ってんじゃん!」



「…っい!」




いつの間に近くに来たんだろう。



なんて考えてる間に、俺は叩かれ頭の中が回った。





「うわっ、颯斗ごめん!」



「…うん、せっかちなのは慣れてるから。」




それに俺小さいからこんなの日常茶飯事だ。