「なぁー、小菜都ってさ…」 あれから何日が経ったんだろう、と考える。 俺…小菜都の曲に惚れた、のかも。 だって、そうじゃなきゃ毎日音楽室になんか行ってない。 小菜都も(嫌々)拒否しないで吹いてくれるから。 「…なに?」 目の前の友人二人は呆れたように溜め息を吐いた。 「お前、最近、小菜都小菜都うるさい。」 「うっ」 「なっちー、マジなの?」 マジってなに、って言ったら 「恋。」 びしっと言われ体が固まった。