(……遅い。)




いつまで待たせんだよ。



ただ恥ずかしいだけだろ?




待ってた俺がバカみてーじゃねーか。






「おい、」



反応無いし。



「おい、…小菜都。」



「な、名前で呼ばないでよ!」




だって、名前しか覚えてねーし、と当然のように答える。




「っ…」




(あ、やべ。)



顔を真っ赤にした小菜都が凄く可愛く見えた。