部屋に広がるたくさんのメロディ。 それが壁に跳ね返ってまた弾いてるように見えるのは気のせいなのか。 (こいつ…) 「上手すぎる…」 「あのねー、何回も言うけど褒めても何もないよ?」 「そう言うわりにはニヤけてるけど。」 「これはっ、違うから。」 ならなんで顔隠すんだよ。 俺に見られないように後ろ向くから、静かに小菜都の背後へ行ってみる。 どんな反応するかなー 驚いたときの顔を想像して、早く後ろ向かないかなと期待していた。