バタンっ、と大きな音を立てて開いたドアが少し歪む。 音が聴こえて、約一分。 素晴らしい身体能力持ってるんじゃねーの、俺。 じゃなくて。 視界に映る範囲を急いで見渡す。 「なぁ、」 そして窓辺に寄りかかる一人の女子生徒が目に入って、俺は話しかけた。 「って、お前。」 「…何でここにいるんですか。サボリ魔くん。」 変なあだ名付けられてるんだけど… 吹くのをやめた彼女はニッコリと笑った。