――♪ 昼休み。 突然耳に入ってきた音に、話していた口が止まる。 「どした?」 「…この曲。」 「は?って、ちょっ!」 なんで、″この″曲が聴こえてくるんだ。 矢月も恒も知らない―― 「どこだ?音楽室か!?」 「おい、なっちーどこ行くんだよー!?」 後ろで叫んでる友人になんて耳を傾けずに俺は、階段を突っ走っていた。