教室のドアを開けると視界に入るのは、仁王立ちしたあいつ。




「……」



「またサボろうとしてたでしょ?」




…本当うるせーなぁ



後ろにいる矢月と恒はクスクス笑う。




(お前らが呼びに来なければこんなことに、なんなかったってのに。)





「ねぇ、聞いてるの?」



「はいはい。これから気を付けます。」



「いつも″これから″じゃん!今度サボったら先生に言うからね!」





勝手に怒った委員長は、勝手に席に戻っていった。




「人を指で指すんじゃねーよ…」




はぁーっと深いため息をつくしかなかった。