また輝きの笑顔を魅せられ、もう何回目だ、と思う。
八巻は「いいの?」と遠慮気味に承諾した。
承諾ってことは、良いってことだよな!?
確認を取ると、やっぱりそうだった。
神様が俺に機会をくれたんだ!
「うん、私の親いつも遅くて…今日、丁度お金なくてさ…」
あれ?これって…ただの助っ人じゃねー?
デートなんだよ?もうちょっと恥ずかしがってくれたって…しょうがないか。八巻だもんな。
「じゃ、じゃあ…放課後一緒に帰ろうな!!」
「うんっ」
放課後までの時間が楽しみで、授業中は先生に気味悪がられた。
でも、待ち遠しいんだもん!
たぶん、俺が八巻とのデート初めてだと思うから!

