彼は気づいていない。



笑えば人懐っこい顔なんだってこと。





「あのー、麻友ちゃん?」



「えっ、あ、ごめん!」



抱きついていた体を漸く離す。




(告白されちゃった!)



それしか頭になくて、今までの思い出巡っちゃって。





「私も、です!」



昨日のことだって、私もドキドキしてたんだよ?




――なんて言わないけどね。てへっ。










≪1-EHR OTAKUGIRL …END≫