「麻友ちゃんは、漫画のイケメンくん?しか興味ないのくらい知ってる。」



「森、くん。」



「でも、好きで。触れられただけで胸がバクバクで。」




そろそろこっちの世界にも目を向けてくれないかな。



そう思って告白したのに。





「あれ、麻友ちゃん?」



「森くんさー…」



「うん?」





「萌えキャラすぎるんだよ!」






――パラパラと風で捲れた一冊のノート。



"20xx/11/13 森くんの笑顔"




大きな声と共に抱きつかれた。