――ってか、これ。 覗いたノートには昨日の俺と同じポーズ。 さっそく使ってたんだ、と驚嘆した。 …顔は俺じゃないけど。 「何期待してたんだ、俺。」 「…え?」 今更気づいたと、顔を上げる麻友ちゃん。 そして、勢いよくノートを閉じた。 「あれ、見ちゃまずかった?」 「いや、あ、ちが、わないんだけど…ちょっと。」 「そっか。あのね、」 "好きなんだ" 突然で悪いけど。昨日の誤解を解くには伝えるしか方法はないと思った。