「もうやだもうやだ…」 「矢月最近不満ばっかだな。」 「麻友ちゃんなんか嫌いだもん。」 嘘だけど。 いつものように屋上で昼を過ごす俺と友人二人。 慣れたのか、なっちーは完全無視だ。 「で、今度はなに。」 「麻友ちゃん鈍感なの。」 「でもさ、」 ただの友達に、頼んだり二人きりになれる? そう恒は確信を持ったように言った。 「麻友ちゃんも好きだって?」 ないない。 だって、そんな素振り見せたことないんだよ?