葵は、クールというか無愛想というか、人と関わる事が苦手で、あんまり友達がいない。

そんな葵は、お隣さんであり教師である俺にだけは、18年間一緒にいるおかげなのか、とてもなついている。

「雅人先生!資料は全部整理したよ。」

「ありがとう。葵。」

今日も、俺の仕事を手伝うために、遅くまで残ってくれている。

俺だけに見せてくれる笑顔。

葵が生まれてから18年間、俺は葵のお隣の兄として、葵を支え続けてきた。

でも、最近どうも理性が保てない。

キス、したくて……

したくて……

したくて……