「も、基哉さん?なんかもう、テレビ飽きたんじゃございません?」


「んー。でも蔵がさぁ、好きなんだろ?俺の尻に敷かれる的な?」


「ふっざけんじゃねーよテメーっ!!誰が好き好んでっ、だぁーっ!いだいっ!」


「黙ってろよ。イス。」






ギューっと捻られた俺の背中。おい、勘弁しろよ。なんかもうコレ、拷問じゃね?




四つん這いになって、かれこれ30分。基哉のイスと化した俺は、この屈辱に耐えた。そりゃもう一生懸命。だけど、基哉の全体重を支えている2本の腕は、プルプルと震え続けていて。




ああもうコレいいんじゃね?頑張ったんじゃね?ココで倒れても、俺を責めるヤツなんかいなくね?






・・・・いや。いやいやいや!!いるだろ。普通に、俺の上に。




教師という名の暴君が。





つかもうアレだ。





魔王様だ。