いきなり出てきた蓮くんの名前に思わず過剰に反応してしまった。


「なに?」

「あ、や、別に……」


ごまかすように亜美に背中を向けてほうきを動かすと、亜美はあたしのその背中に向かって話し始めた。



「近くのペンションにさ、蓮と同じクラスの女の子がきてるんだって」