「亜美ちゃん、梓ちゃん、休憩しなよ」 厨房の奥に畳敷きの部屋があって、そこが休憩所みたいになっていた。 「あー、疲れたー」 あたしは思わず畳にダイブした。 「初日からこんなんじゃ、最後までもたないよ?」 「だって、こんな仕事初めてだしさ、要領わかんなくて」 「要領つかんだ頃には終わりそうだよね」 「……それ、言わないで。あたし自身、薄々そう思ってるんだから」