夏の夜に咲いた花

小さな音で葉っぱを打つ雨を見てから、あたしは昨日と同じ場所を覗き込んだ。



「……今日も飲んでる」

「わっ!? びっ、くりした……」


蓮くんは雨を眺めるようにして缶を傾けていた。


「たまにじゃないじゃん」

「……へへ」