夏の夜に咲いた花

「どれくらいだっけ? 前の彼と別れたの」

「……半年」


亜美はその時の彼を知ってる。

……っていうか、その場に亜美もいたし。

亜美のほうもいい感じになった人はいたけど、つき合うまでにはならなかったみたい。



「じゃあ、そろそろ……」

「だーかーらー、考えてするもんじゃないってば。それに、恋はするんじゃなくて落ちるもんなんだってよ」