夏の夜に咲いた花

きれいになったテーブルの上に亜美が頬杖をついて、あたしの顔を覗き込んだ。



「どうって別に……」

「別に、ってどっち?」


「……考えてするもんじゃないでしょ、それって」


その視線に耐えられなくなって、あたしは体を横に向けた。