「んー……」

返事らしきものは返ってきたけど、それっきり。


「蓮くん、起きてってば。朝だよ」


さっきよりも強く肩を揺らすと、蓮くんが目を閉じたままで手を出してきた。


だから、あたしはその手を無意識につかんだ──んだけど。




「きゃぁぁぁ!!」