そのテーブルの上には──ビールの缶があった。


「ダメじゃん」

「見逃してよ」

「見逃したらあたしが亜美に怒られるし」

「怒らないよ。姉貴だって知ってるし」

「そうなの?」

「たまにだけどね」


「……」