夏の夜に咲いた花


夏に始まった、予想外なあたしの恋。


「ねぇ、蓮くん?」


真っ直ぐぶつけてくれた思いに、


「ん?」


あたしも真っ直ぐに応えなきゃ。


背伸びをして、蓮くんの耳元にそっとささやいた。




「──好きだよ」



end