―プルルルッ!
暫くボーッとしていると
突然電話が鳴った
俺は慌ててベッドから起き上がり
携帯を手に取った
待ち受けには“尚輝さん”と出ている
俺は慌てて電話に出た
「もしもし!」
『…あ?遼太?今、大丈夫?』
大丈夫です!と変にハイテンションで答える俺
『あのさ、今から会えるかな?』
電話の向こうの望月は
いつも通り冷静だった
「あっ、大丈夫です!」
時間はちょうど夕暮れ時で
俺が即答すると、自宅の近くまで来てくれると望月は言ってくれた
『じゃ、着いたらまた電話するよ』
そして電話を切ると
胸の中がワクワクしてきた
―会ったら絶対謝んなきゃ!
そう思ったのと同時に
望月に会える事が物凄く嬉しかった
やっぱり望月の事が好きなんだって
改めて思い知らされたんだ
望月の電話を待つ間
ずっとドキドキしっぱなし
―会ったら謝って、許してくれたら尚輝さんに抱きついてもいいかな!?
ついニヤニヤしてしまう俺
そして望月から電話が来ると
急いで家を出て、近くにある公園へ走って行った
