柚「私は家族から嫌われていたのでお見合いには顔を出しました。みなさんとっても素敵で私には勿体ないくらいでした……」


朔「………ッッ」


柚音の口から他の男が素敵なんて聞いたためイラついく朔夜。


こんなことで嫉妬する朔夜を柚音はまだ知らない…。

朔夜は怒りを抑えて柚音の話に再び耳を傾けた。


柚「私はその方達と“お付き合い”から始めました。相手の方の気持ちは存じ上げませんが、少なくても私は好いてはいませんでした。」


朔夜はほっ……と内心安心した。


柚「……でも、私はその人達と体を重ねました……、何度も何度も。私の初めても半ば無理やりされたものでした……。」


朔「………ッッ?!」


無理やり犯されたなんて…、そんな傷を抱えていたなんて…俺はその方達と同じことをしようとしていたのですか──……?


朔夜は再び自分のしたことに後悔した。


柚「だから…だから私は汚いんです。好きでもない男と寝たなんて…朔夜さんまで汚したくない。」


さっきまで弱々しく言っていた柚音が最後は朔夜の目を離さず力強く言った。

















ぐいっ─


俺は気持ちが抑えきれなくなって彼女の腕を引っ張り体を引き寄せた。