……
………
…………
「……大島……!」
「やった…!」
大島と目が合った瞬間…!
「……ガハァッ………!!!」
突然顔に赤い物体が降りかかった…。
目も口も隙間をつくらず閉じたがもう遅く、生臭く鉄の味のような液体が体中 浸透した。
殺されたのは大島のすぐ隣だった。この場所で初めて見た顔で、肌が黒く特に目立つような存在ではなかった…。
その男の首が飛ぶ瞬間、口を大きく開け 強張らせた顔が見えた。何度も頭の中で繰り返され、なかなか目を開けることができない…。
名前を知る機会もなかったが…どちらにせよ彼もまた『クビ』になったのだ……。
目を開けるとまたしても無惨な光景が広がっていた…。
大島はこちらを向いていたため顔に血しぶきを覆うことはなかったが、その代わり 髪に大量の血を浴びたため 風呂上がりのような髪型に変わっていた。


