￥時給1000万円

すると一人の兵士が赤い紙と小さめの黒いケースを取り出しオーナーの前に来るとに膝をついて渡した。
「…はい！これが借用書！………ここに名前や住所、あと借りる金額…そしてここに指でいいからこの朱肉で判を押してね…！」
「……はい…」
男は慣れた手つきで借用書を書いた。
恐らくこのようなものを書くことは慣れているのだろう…。


「…どう…でしょうか…？」
「………うん！オッケーね…！」
オッケーは紙を隅々まで確認した。

「…じゃあこの紙は預かっとくわ！…………500万持ってきてーー！」
兵士は即座に札束を持ってきた。

「…この場所にいらっしゃった時に話したように、ここでの規約は必ず一回につき一口は賭けなければいけないから〜…この第二部、第三部は100万ずつ賭けるといいわ…！」
「……はい…。ありがとうございます！」
「…がんばってね…！」

オーナーはその客に背を向けると赤い紙を見て微笑んだ…