¥時給1000万円

すると客の耳元で話し始めた。
「……いい?…従業員は減るばかりで一日の間に増えることは決してないわ…!………それはどういうことか……」
「…………!!」
「…もうお分かりね!…つまり第四部は人数が少ないから当たる確率が高い!そこで大きく賭ければ第三部までのマイナスを一気にプラスにできるわ!………だから利子というのはただの規定上でのこと!その日のうちあるいは次の日でも第四部での賭けを大きくはって、ある程度貯まったら借金を返していけばいいわ!……利子は多少付くかもしれないけどお金を少し借りるのは微々たるリスク、そして当たる確率が高い内にガッツリ儲けていけば それは大きなリターンへと繋がる…つまりここでお金を借りれるのは良心的なのよ〜…!!」

オーナーの話は明らかに全ての客に聞こえた。


「……じゃ…じゃあ……とりあえず……………………万……」
男の声は小かったため聞こえなかった。
「……ん?」
「………500……万で……」
「……まぁ!!なんて話が分かる方なのでしょう…!!…………おい!例のものを持って来い!」
「…ハッ!!」