￥時給1000万円

「…嫌だ…嫌だよ…！！まだ……まだ死にたくないんだよ…」
「黙れっ！」
突然オーナーが大声を出す。
「…叫べば容赦なく殺すぞ！！」
「……うっ…うっ…」
メガネに目から落ちた水滴が付いた。

11番は何かに怯えていた。顔は真っ青で、ブルブル震える体のせいで手足を縛る鎖がジャラジャラと鳴った…。
まだ呼ばれていないもう一人の14番も部屋の一番端で繋がれているためよくは見えなかったが非常に怯えていた。






「…では発表する…！………………15位…」










「…2票獲得した浅川…！！」
「…しゃー！！」
「…わあ゛ーーっ…！！…やめてくれぇ゛ー…！！！」
喜びと悲しみが共存したその瞬間…




ザクッ…！！





「…うわぁ゛ー！！」
永井は突然見た光景に驚いた。

兵士が11番に近づき、突然刀を出したかと思うと…彼の首を一振りで切り落とした…！！
血は瞬く間に吹き出し、店内を赤色に染めた。

「…ククククッ…ハーハッハッハッハッ…！！…当たったぞ…！！…十口だ十口…！！」
賭けに勝ったのは永井が最初に注文されたホームレスのような男、ただ一人だった。

初めて見る者は驚き、何度も見ている者は歓声をあげた。