二葉に尋ねてみた。
「…あの……」
「ん?」
二葉は更衣室に入らずロッカーの前で着替えていた。
丁度ズボンを履き終わったところだった。
「…なんか生臭いにおいすると思うんですけど…あとその赤いシミは……?」

まさかとは思ったが…

「…あぁ………あまりおどかさないようにしたかったんだけど………これは血なんだ…。」
そのまさかだった…
「……!…血!?…ですか…!?」
「…あぁ…。いずれ分かるよ……。…洗濯も一週間に一回だからどうしてもにおいがね…」
「…あ…あの…そこまで痛い思いをする仕事なんですか…!?」
「…いや、これは私の血じゃないんだ…。詳しくはまた後で話そう…!…さあ行くぞ…!!」
永井が思いとどまっている様子を見て、手をとってひっぱった。
「…大丈夫だ。まず新人のやつは絶対危険な目に合わない。……ふざけなければね…。」

永井の足がガクガクと震えるのに気付きながらも構わなく連れていった…。

…いざ血が舞う仕事場へ……!