『…あの親父だけは許せなかった……店を開いてからというもの…帰ってくることもなければ、帰ってきては夜通し母さんと、あるいは俺と殴り合いのケンカになる…。そんな親父が大っ嫌いだった…』
『………違う…俺は二葉を殺しても殺させてもいない……!』
「………殺したのは俺だよ…!!!」
突如孝文は大きな声で言った。
「……え!?」
孝文が……二葉夫婦を…
………殺した…!?
永井が逃げ出した時のことも考えれば考えるほど辻褄が合ってきた…
永井も引っかかっていたことを思い巡らす…
あの時…
不自然なことに永井以外に逃げ出した従業員全員が殺されている……
オーナー1人でやったとは思えない…
オーナーが長嶺を殺して永井のいた出口まで辿り着くには相当時間がかかる……
ましてや長嶺が主電源の場所にいるなんて分からない…
捜していただけで時間はかかるはずだ…
なのに実際はすぐ出口で追いつかれ、オーナーの左手には長嶺の首があった………
長嶺の近くに誰かが隠れていた…?!
それが……………


