構わず話を淡々と続ける。
「……親父の金で施設をさらに改造し、規模がデカくなったところでまずは交番を襲撃し、そこから俺らで警察署を立ち上げていった…」
「………そこまでしなくても、お前の目的は達成されたはずだろ…?!」
「…………いや……俺の最終的な目的は…
親父をお前に殺させることだ…!」
「…………なっ…!!」
「…俺はお前が兄弟だということを親父から聞いた……その時、仕事のことも親父のことも俺のことも知らないお前を利用してあの親父を殺せると確信した…………そして……見事シナリオ通りに殺してくれた…!」
すべての記憶が蘇る…
『…あ~ら…どこから迷い込んだ子羊ちゃんかしら~』
『…あなたのこと知ってるわぁ~。二葉 竜二の息子 孝義よねぇ~!』
『どうせパパ~の真相を暴きに来たんでしょ!…ならここで働けば分かるわ…!』
『…………客または従業員、さらには厨房の人たちの中に、オーナーのグルが存在していると踏んでいます!これを読んでいるあなたはそれが誰なのか暴いて欲しい……』


