4時をまわり、やっと下校時間になった。
今日は大島がいないため自転車置き場まで一人…。
彼はこの近辺に住んでいるためなかなか一緒に帰ったり朝登校したとしても話せるのはわずかである。
それでも彼と話す時間はなぜか楽しく最終的に満足できるものだった。
クラスにとっても彼がいないというのは大きな穴が開いたのと同じ状態だ。
ついにあいつもサボりはじめたか…
心で少し笑いながらも家に帰るといつも通りくつろいで寝た。
結局時間が経つと大島のことは忘れていた…。
翌日………
朝食を摂ろうと居間に行くと母親から非常に悲しいことを聞いた…。
中学の同級生の松島が昨日……………亡くなったそうだ………。
あまりに突如の知らせに驚きを隠せなかった…。
「…さっき朝早くから中学の先生から電話があったんだけど………中学時代あんたと同級生だった松島くんが……亡くなったらしいの…。」
「……え!?……ウソだろ?…なあ!?」
「…ホントらしいの…。」
「…ウソだ!!……………………そんな…」
一瞬にして涙が溢れた。
「……あまり大きな声で話せないんだけど……」
「……何…?」
「…松島くん……なんだか首を刈られて死んでたそうよ…。……怖いわねぇ……あんたも気をつけるのよ…。」
そう言うと母は食事の準備を始めた。


