「……だが……その預けたはずの息子が仕事をしにやってきた……」
「………あぁ…。……面接の電話でその名前を聞いた時にはどこかで聞いたことがあると思った……そして面接をしたときにまさかそれが自分の息子だと知って驚いた……」

「……だがあなたは私を自分の息子と見るのではなく……1人の男として見てくださったから……私を働かせることにしたと言いたいんですか……!」
「………そういうことにしてくれ……お前には…俺が金目当てでお前を雇ったようにしか見えんだろ…」
松本は肩を落として言った。


「………当たり前です!………あなたは私の父親なんかではありません!!」






「…………………そうだな………父親…失格だよな………」

「……私の両親を殺しておいてよくもそんな軽い口叩けますね…!」
「……いや…待て…!…俺は……お前の両親を殺してない…」
「………どうせ誰かに殺させたとか言いたいんだろ…!?」
「………落ち着きなさい!」
今までの二葉からは想像できない状態に刑事が間に入る。


「………違う…俺は二葉を殺しても殺させてもいない……!」