プツンッ…








目の前が一気に真っ暗になり部屋中暗闇で覆われた…



「…停電か…?」





「…おいっ!!明かりを点けろ!!何かねぇのか!」
斬酒が大きな声をあげる。


部屋中がパニックになった。


「……おい!どうなってんだよ!早く電気付けろよ!」

ジャリ…


ガタガタガタ……


ガチャッ…



様々な物音が鳴り響く…







しばらくすると……





シュボッ…

「…これでいいか…」

6番テーブルの男がライターで自分を照らした…




「……こっちに持って来い…!」
斬酒は携帯電話の明かりで自分の居場所を示した。


男が持って行くと斬酒はそれを乱暴に受け取った。
「…貸せっ!!」


そしてカウンター内にあるブレーカーをチェックする。




だが何一つ落ちていない…



「…………まさか…!」

斬酒は主電源の存在に気づく。


「…おい!お前ら静かにしろ!その場から一歩も動くな!!」
部屋が一気に静まり、物音もしなくなった。



そして邪魔な椅子を乱暴にどかし、急いで鎖に繋がれている永井を確認しに行った…