「………そういうことです……。」


ようやく長嶺は永井と目を合わせた。



「……成功する確率はそんなに高くはないぞ…!……覚悟はできているのか…?」




それは承知の上で頼んでいる。

確かに確率は高くはないが、だからといって低いとは限らない…

でも……


もう自分には他の方法はない…!
それに長年ここにいる長嶺が考えたことだけあって、その脱出法は自分にとって心強い…!そして協力者が長嶺であることも…



「…分かった…!…じゃあ…部下に例の場所へ行かせる…。協力を頼めるのはここまでだな…」
「…充分です…!」

「……それと、最後に聞くが…………








…あいつを信じているんだな…?」



そう…実はこの作戦には最悪もう1人協力者が必要になる可能性が高い…!

その人がタイミングよく協力しない限り、自分は最後の最後でゲームオーバーだ…




でも永井は…







彼を信じていた…




「……大丈夫です…!…彼ならやってくれるはずです…!!」