¥時給1000万円





「……では!開票する!!」



「…おい!大島!!最後かもしれないんだから返事してくれよ…!」
「………」

永井が必死になっても大島は黙って顔も見せてくれないままだった。



そしてついに1枚目の投票用紙が開く…
















「………永井!中村…!」





当然の結果だ…



大島の名前は呼ばれない……






そして2枚目……



























「………大島!」









……?






部屋が静まる。



「……やったぞ!お前に票を入れてくれる客がいたぞ…!」
永井が大きな声で大島に言った。


そして…ざわざわとし始める…

「…誰だ?入れた奴は…!」
6番テーブルの男がタバコをジリジリと吸いながら言った。



「…ゴホンッ…開票を続けるぞ!」
オーナーが咳をしながら仕切り直した。




2枚目…






「……田端と……


















…大島…。」







「…ん…?」





永井だけではなく、従業員、客、オーナー…部屋にいる者全員が異変に気付く…