大島の首はうなだれている。
やはり脱出できるか配なんだろう…
大島…
大丈夫だろうか…
でももしこの状況で大島が脱出でもしようものなら、お前を客たちは血眼になって捜すだろうな…
投票の結果が提示される時が来た…
依然大島は何も口を開かず、ただ単に下を向いているだけだった…
永井は心配になって大島の隣りで繋がれるように、常に大島の横で立っていた。
幸いにも今大島の隣りで鎖に繋がれているが、しかし大島には永井のことなど見えていないのか、声をかけてくるどころか全くこちらが呼んでも返事は返ってこなくなった…
大島の様子がおかしい…
まさか自分の時だけ6番テーブルの男が殺しにかかってくることを考えていなかったのだろうか…
いずれにせよ大島にとってはマズい方向に進んでいるに違いない…
オーナーもそれは察していた…
こんな場所から抜け出せないのが当たり前。
あんなカバンまで用意して、のこのこ帰るつもりだったのだろうけど…そうはさせないよ…


