しばらく沈黙が続いた…
そして大島が言った…
「……実は兵士から聞いた脱出方法があるんだけど…お前試してみるか?」
「…え!?」
大島の言葉に驚く。

そして永井は冷静になって考える。
「…そ…それはお前がやろうとしている脱出方法とは違うのか…?」
「……あぁ…。俺は俺が考えた脱出方法で脱出する…!だからそれとは別の方法だ…」

「…じゃ…じゃあ聞くだけ聞いてもいい…?」
その方法によって自分は実行するかどうか考えることにした。
「……あぁ…………ただよ~く覚えておけよ…」
「…分かってる…!」

そして大島は兵士から聞いたという脱出方法を永井に教える…


「…なるほど…確かにそれなら行けるかもしれないけど…」
「…まぁ兵士が、もしかしたらこの方法で行けるかもって話してくれただけだから何とも言えないけど……やっぱ不安だよな……」
「……まぁな…。」
「…でもここの脱出方法なんて同じ方法はまず使えないと思う…。オーナーは『クビ』にした奴の生死なんて分かってるだろうし、どうやって逃げたか分かったらその対策をすぐに講じるだろ…」

永井は肩を落とした…
「…そうだよな…」